現在の居抜き事情
居抜きとは、家具や設備や備品などが残された状態の物件をそのまま賃貸や売買に使うといった取引方法です。飲食店を始める人などが多く利用しているこのスタイルですが、メリットとして開店に必要な道具などを用意する必要なく店をスタートできるということで、費用を大きく抑えることができます。また、すでに完備された状況から始められるので、時間の短縮にも繋がります。
しかし、デメリットもあり、元の構造のまま使われるので、自分の希望すべてを叶えることは難しいといった例や古い建物の場合、構造の関するトラブルや衛生的な問題も生まれてくることも考えられます。現在、不景気といった社会の状況から、こういった居抜きの物件を使って、コストダウンさせた店舗経営をするのが多くなっている傾向にあります。
インターネットでも情報が数多く掲載されており、居酒屋やイタリアン、ラーメン店といった飲食業界で、それぞれの提供するメニューごとの居抜き店舗を見ることができるようになっています。また、飲食店だけでなく、事務所といった居抜き物件まで紹介されているようで、居抜き物件を利用する職種の幅も広がりつつあるようです。現状は、多くが飲食店だけのイメージがありそうな居抜き物件ですが、今後は職種の壁を越えて、さらに居抜き物件の数は増えていきそうです。